1914(大正3)年創業。軍用テントからスタートした老舗アウトドアブランド『ogawa』のテントといえば、本格派のキャンパーを中心に根強い人気を誇ります。その全ラインアップを揃えるogawa GRAND lodgeでは、レクチャーを受けつつ気になるテントの設営や撤収などのお試しも。100年の時を超えて愛され続けるogawaに誘われ、ちょっぴり骨太なアウトドアの世界へと ──!
満1歳を迎えようかというFLAPSの3Fに、泰然と構えるogawa GRAND lodgeは店名通り、まるで深い森に抱かれたロッジのよう。ロゴサイン周りの木目の下がり壁が印象的です。
テラスの向こう側に大空を望む開放的な店内にはカーキやベージュ、ネイビーやくすみのオレンジなど、大地や自然を連想させるアーシーな色使いのチェアやシュラフやアパレルや、何より突然、テントがドーン!
「ウチのお客様はわりと地味なものをお好みで・・・」
カッコいい系のアイテムが並ぶアパレルのコーナーに目を落としつつ、少し照れたように優しく話しかけてくれたのは、この業態にして少し意外な、小柄な女性の店長です。
お子様と一緒に下見に訪れるママにとっては話しかけやすく、しかも女性ならではの、あるいはお子様連れならではのアウトドアシーンの困りごとや心配ごとの相談に、的確な提案やアドバイスを返してもらえます。
昨今は多忙なパパ抜きでキャンプに出掛けるご家庭も、珍しくはなくなりました。女子だけのグループキャンプや、果敢にも女子ソロキャンプを愉しむハンサムなサイトを見かけることも。
テントはパパや彼氏、慣れている人に建ててもらうモノ、ではなくなったのです。
── とはいえ、テント設営が非力な女性やビギナーにとって難易度お高めなのは紛れもない事実。初めてのMyテント選びは “設営しやすい” も大切なポイントの一つです。ならば・・・
少人数キャンプの場合はパーツが少なく設営工程がシンプルな、ソロキャンパーに人気のモノポールテントもアリ。デュオ・トリオキャンプぐらいなら十分スペースを確保できますし、ちょっぴりクラシカルな雰囲気も素敵です。
上写真はメインポールの伸縮と両サイドのファスナー開閉で、六角形から八角形までいろんな張り方ができる「タッソ T/C」。技ありのモノポールテントに張り出しポールを追加して、入口をつくった様子です。
さらに、店長のお話しで目からウロコだったのは、「“軽さ” と “設営のしやすさ” は、必ずしも直結しない」ということ。
持ち運びには軽い方が楽ですが、ふわっと軽量なアルミポールを安定させつつテントを組み立てるって、実は同時に多方向へ注意を向けなくてはならず、案外骨が折れるもの。
逆に一定の重みのあるスチールポールのフレームならば、各ポールをスコンと伸ばし、スコン、クルッ、カチッとハメる…という、直線的に力を掛ける作業の連続。しかも脚の組み立てが一点二点と進むたび安定感が増すため、思いのほか取り回しがラクなのだとか。
上写真は設営のしやすさと居住性の高さ、そしてogawaならではの頑丈さで、店長が「一番好き!」というスチールポールの「ロッジシェルターII」に、別売のインナーテントを吊るしたところ。小柄な店長が「20分もあれば一人で建てられる」そうで、なんだか勇気をもらえます。
つい軽いテントに目を向けがちなビギナーの盲点を突く、そんなアドバイスができるのは店長自身、まだ赤ちゃんだったお子様を連れ、失敗を繰り返しながらタフなキャンプを続けてきたから。経験と知識が豊富なプロのレクチャー付きで設営&撤収のお試しができるogawa GRAND lodgeの利点を活かし、ぜひベストな選択を!
購入後の修理サービスもしっかりしていますし、ココは間違いなく「アウトドアライフを始めたい!」・・・そう思ったときに、まず足を運びたいお店です。
テントって、子どもだけでなく大人にとってもちょっとした秘密基地☆ そのワクワク気分をMax愉しむならば、チェアやテーブルなどのファニチャーにもこだわりたいし、シェラカップやマグ、カトラリーやホットサンドメーカーなんかも自分好みのもので統一したい!
── 設営・撤収のお試しを経て最愛のMyテントに出会ったら、次はあなたの基地を彩る、小物選び。ogawaのロゴが配されたオリジナルや人気ブランドとのコラボアイテム、セレクトアイテムなど、テント以外のギアも種類豊富に揃います。例えば、下写真のカーサイドシェルターは・・・
三段階に高さが変えられる「3ハイ&ローテーブルII」をセンターに配置して、ランタンスタンドをドッキング。抜群の座り心地で評判の「ハイバックチェア コーデュラ」にネイティブボーダーのクッションを合わせることで、ちょっぴり男前なインテリアに仕上げています。
お子様の起床前、都会の喧騒と日常を離れたお洒落な秘密基地で、豆を挽くところから丁寧に淹れたコーヒーの香りに包まれて迎える、朝の清々しさ ── テントの設営、食事のための火起こしと、あれこれ手間取ったとしても、その不便はお子様のピカピカの笑顔を見られることと同じく食事やコーヒーを、ますます美味しくしてくれるに違いありません。
まずは、店長やスタッフの方に最低限必要なモノ、あると便利なモノを聞きながら少しずつ自分たち好みのギアを揃えていきましょう。安全に過ごすためのアイテムや、テントにプラスすると快適さが格段にアップするパーツなんかもあるので、そちらが優先ですね!
ギアではありませんが、店長がいつもキャンプに持って行くのは・・・90Lの大きめのゴミ袋! 急に天候が悪くなってテントの撤収を急ぐなどの場合には、シート類をとりあえずくるくる丸めて詰めたり、濡れた荷物を車内に置くビニールシート替わりにも。
本来、隣にコンビニがあるワケでもないアウトドアシーンでは、知恵と応用で乗り切らなくてはならないピンチが少なくありません。この発想、参考にしたいものです。
シュラフはもちろん必需品ですが、夏場でも天候によっては気温が下がることもあり、ブランケットは四季を通して多めに持参したいところ。キャンプでは火を使うシーンも少なくないですし、難燃性の素材のものを選ぶとより安心かもしれません。
また、体温の高い小さなお子様は夜、寝ぼけてシュラフから這い出し、そのまま寝てしまうなんてことも。お子様のシュラフとママやパパのシュラフを連結して一緒に眠るのが、経験に裏打ちされた店長のお勧めです。
時折パチパチと弾けながら揺らめく炎には、神秘性と癒し、そして浄化を感じずにはいられません。最近のアウトドアシーンのブームといえば、そう、「焚火」。そんな話しになったとき、店長の顔が少しだけ曇ったのです。そして、
「大きな炎を扱うのは、経験豊かなベテランさんになってから。ベテランキャンパーの方にお勧めのアイテムは・・・そうそう」
歩き始めた店長の後ろをついていくと・・・
威風堂々たる、大きなドーム型テントが目の前に。こちらは下段の商品紹介枠でご案内している「アポロン」の素材違い、「アポロンT/C」。なのですが、ここで注目してほしいのはテントではなく、脇からのびた煙突の方。そう、ベテランさんへのお勧めアイテムは、憧れの「薪ストーブ」です。
GWぐらいまでは寒さが残るアウトドアシーン。テントの内外で暖かく過ごすなら薪ストーブの右に出るものはありません。調理にも使えるため、身も心も胃袋も温めてくれるありがたい存在なのですが、店長は「初心者の方にはお勧めできるものではないんですよ」と、念を押します。
何しろ目玉焼きだってジュ~ッと焼けてしまう熱さなのです。それは煙突部分も然り。ちょっとした不注意で大けがにつながりますし、テント内に設置する場合はとくに一酸化炭素が発生しないよう、しっかり燃焼させなくてはいけません。さらに、「設置の仕方にも注意が必要です」(店長)。
風が強く吹けば、フライシートは当然大きく波立ちます。その “たわみ” もしっかりと計算し、ストーブにシートが触れないよう設置しなければ事故の原因にもなるのです。
薪ストーブであれ、焚火であれ、大きな炎を操るならば、熱、燃焼、風…と、自然の摂理のあれこれを、経験とともに知識としてしっかりきっちり身につけてから。
上写真の「ogawaワークタフストーブ380アカネ」は長い煙突部分を分解して本体に詰め、付属のトートで持ち運べる便利なストーブですが、ベテランさんの領域に達したときに、ぜひ!
慎重に愉しむこと ── 大自然を前にして、あまりにか弱い人間が “地球とあそぶ” ためのそれが条件なのだ教えてくれたのは、人々を守るために老舗が作り続けてきた頑丈なテントと、優しいけれど何かと頼りになる店長、その人でした。
ビギナーの「頼れる味方」でありベテランキャンパーの「頼もしい相棒」でもある、信頼のogawa GRAND lodgeをベースキャンプに、さぁ、あなたも地球とあそんでみませんか?
★天候によってはテラスでの屋外展示も! 展示しているテントや講習の情報はコチラから https://www.facebook.com/GRANDlodgeOTAKANOMORI/
※掲載商品は品切れしている場合がございます。入荷時期等は店頭でお問い合わせください。
FLAPS 3F
TEL: 04-7128-9648