アンティークよりもっと暮らしの根っこに近いブロカントな趣の、まるでフランスの田舎町に佇む一軒家のよう。そんな風情のお店の前には・・・

向かって右側にガラス製や陶製、木製の素朴な花瓶や緩く編んだりギュッと編んだりと編み模様もさまざまなカゴたちが、本物と見紛うフェイクグリーン＆フラワーとともに並びます。
一方で左手には晴雨兼用傘や、靴下の一大産地・奈良の靴下用の編み機で編みあげた、和紙とポリエステルを掛け合わせた糸を使うしゃり味のあるアームカバーなど、日本ならではの四季の移ろいを愉しむための雑貨が揃い、さっそく私たちを惹きつけるのです。

それにしても、なんと表情豊かな暮らしの道具たちなのでしょう。
一過性の流行に揺らぐことのない、どんな時代にあっても可憐で美しくて愛おしいと感じさせる品々は、デコールならでは。いつの頃からか置き去りにされた “長く大切に使う” という喜びや、モノたちへの敬意と並々ならぬ愛着を思い出させます。

青い扉や青い窓から覗いた店内もまた・・・

修繕を繰り返したかのような柱や梁や、床の風合い。什器はパリ郊外のブロカントで掘り出した年代物と似た風格を漂わせ、お店自体がフレンチシャビーなインテリアのお手本そのもの。お部屋づくりの参考にしたい、そんな素敵な空間です。

手はじめに、季節によって種類を変えて仕入れるという豊富なフェイクグリーンやフラワーを、カゴや花瓶にバサッとラフに投げ入れたり、壁掛け時計や鏡、オープンラックに巻きつけたりと、フェイクだからこそのちょっぴり上級なテクニックを真似て飾ってみるなんていかがですか？ 植物とともにある暮らしは、フレンチスタイルの第一歩です。

さて、開け放たれた、いつでもウェルカムな青い扉をくぐって入店すると・・・

思いがけず左手にこんな可愛いベビー用品コーナーが広がって、なす術なく引き寄せられてしまいました。

店構えの通り、もともと大人女子向けのアイテムを多く揃えるデコールですが、ベビー用品に関するお問合せやご要望がたくさん寄せられたことから、ここ最近、ベビー関連アイテムを充実させて、お洋服からトイ、ケアアイテム、ちょっとした家具まで幅広く揃えるこのコーナーを、たっぷりのスペースを割いて設けたところなのだそう。

とかくカラフルになりがちなベビー用品も、デコールのセンスに掛かればご覧の通り。

一滴墨を落としたような優しいピンクやブルー、淡いブラウンや生成り、グレーなど、穏やかな色使いのアイテムが多く、「デコールらしさ」を裏切ることはありません。

デザインはと言えば、クマさんやウサギさんのお耳のついたアニマルモチーフや、お兄さんやお姉さんがハレのシーンに装うようなフォーマルウェアを模したロンパースやスタイ、欧米の幼稚園で使われていそうなスタッキングチェアなどもあり、遊び心がいっぱいです。

SNSの「月齢フォト」などで大人気の日本ブランド『mocmof（モクモフ）』のお洋服やグッズは、とくに充実。ご自宅用にも、ギフト用にも・・・♪

デコールは1990（平成2）年、雑貨屋さんとして名古屋で創業し、その後、服飾雑貨や生活雑貨の企画・生産・卸まで手広く行うようになった株式会社デビイの直営店。自社にデザイナーを抱え、一から手掛けるソックスやテキスタイル雑貨のオリジナルブランド『maison blanche（メゾンブランシュ）』で知られています。
メゾンブランシュのアイテムは、名だたるアパレルショップ、ライフスタイルショップでも扱われ、「見たことある！」、そうおっしゃる方は少なくないことでしょう。

関東唯一の直営店、ここ、デコール流山おおたかの森S・C店はオリジナル商品が4割、セレクト商品が6割という構成なのだそうですが、オリジナルブランドを持つデザイン力は商品セレクトの際も遺憾なく発揮され、ベビー用品にもその他のセレクトアイテムにも、デコールの世界観がしっかり息づいているのです。

青い扉を入ったすぐ目の前にある季節コーナーやベビー用品コーナー、デコールといえばのソックスコーナーの脇を抜けて奥へ進むと、シンプルなのに髄所にピリリとコワザを効かせたアイテムが揃うアパレルコーナーに突き当たります。

最近はメゾンブランシュでも他のブランドとのコラボレーションを含め、アパレルに力を入れているそうで、いずれも日常に使いやすい素材感やデザインのお洋服をトータルで展開。リラックス感のある少し大きめのサイズを置いているのも特徴の一つです。

さて、こちらも他ブランドとメゾンブランシュのWネーム。オリジナルでデザインする自慢のソックスや巻物とのコーデがますます楽しくなるシンプルなカットソーをご覧ください。

クルーネックのいわゆる「Tシャツ」なのですが、見ていただきたいのはコットン100％でありながら、表面を走るこの美しい光沢。
触れれば少し濡れているのでは？と勘違いするほどのヌメリ感があり、まるでシルクのような肌心地。決して地厚というわけではないものの、しっかり編まれたその生地は型崩れもしにくく、布帛のブラウス同様、キレイめに着用できるそう。
フランスの女優みたいにデニムにさらりと合わせれば間違いなくクールに決まりますし、よりクラス感のあるボトムスやジュエリーだって、余裕で受けとめるだけの力を持った一枚です。

確かなクオリティーのものを長く着る ── そんな大人のお洋服選びを、ここでは提案しています。
「デザイン力」は、間違いなくデコールのこだわりであり強みではありますが、何より大切にしているのは古いものを代々受け継いでいくフランスの人々の暮らしぶりにも似た、好きなものを長く愛する、という姿勢。長く使える素材選びや製法に妥協はありません。

ちょっとしたご挨拶に気軽に贈るなら、見た目にも抜かりのない食品類の出番。ならば、床材をテラコッタ風のタイルに変えてキッチンのように設えた、入口右側のエリアへ。

ここにはオリジナルを含む食器類やカトラリー、コーヒー好きを唸らせるブリュワースタンドなどのキッチン雑貨とともに、お菓子やお茶など、東北をはじめ国内外から選び抜いた、贈り物にもぴったりな食品類が美しく並んでいます。

甘酒やハーブティーなど、ヘルシー系のものをとくに充実させているそうですが、中でもフルーツ100％にこだわったパック入りのアイスキャンディー「フルッテート」（詳細は下段の商品紹介枠へ）は、今夏のイチ押し。冷凍庫で凍らせてから食べる常温販売のアイスキャンディーなので、持ち運びの際も保冷剤は不要。暑くなるこれからの時季の手みやげとして重宝しそうです。

今年は大量に入荷する予定なのだそうですが、店頭に出すとすぐに売り切れてしまう人気ぶり。見つけたときにはすかさずGetしたいところです。
ほっと和むデザインのハンカチやポーチなど、小さな雑貨とセットで贈れば、キラキラの笑顔に出会えそうな予感。もちろん、ご自宅用に確保するのもお忘れなく！

たおやかなデザインの雑貨を飾るように置いた部屋の中、クラシカルでベーシックで肩ひじ張らずに着られるお洋服を身に纏い、体のこともちゃんと考えたハーブティーや紅茶の湯気に包まれて過ごす、寛ぎタイム。
気忙しい毎日に埋もれてしまったそんな優しいひと時や豊かな暮らしぶりを、そろそろ取り戻すタイミングなのかもしれません。ともに暮らす愛用品を、ぜひデコールで・・・