角地ということもあり、こちらからあちらからと気軽に入りやすいお店です。3月3日、同フロアの別区画より移転リニューアル。今までのお店をご存じの方はとくに、この明るさと開放感にまず驚かれることでしょう。しかも気になるモノが次々と目に留まり、奥へ奥へ分け入りたくなるお買物のしやすさは、一体なぜ? ようやく訪れたお出掛けシーズン。お気に入りのバッグと一緒に、さぁ、どこへ行きましょう?
流山おおたかの森駅のデッキと繋がる北側の出入口から本館2Fへ。そのまま館内をまっすぐ進んだ突き当たりの右側角に、バッグ・革小物のセレクトショップ、“新” サックスバーはあります。
ガラリとムードを一変させたそのお店を前方に見つつ、まず外周を巡って以前のお店と何がどう変わったのかを探ってみようと歩み寄れば、早速目と心に飛び込んできたのが・・・
レディス財布の棚の手前、区画より少し控えて設置されたローチェスト周辺の、ちょっと小ぶりなスーツケース。壁面の棚はといえば上段までギッシリと、大小さまざまなスーツケースが隙間なく並んでいます。
フロアに置かれた一つについ手を掛け、キャスターの走行性・静粛性を試すなどしてしまえばなおさら、ここ数年お預け状態だった旅ゴコロがむくむくと顔をのぞかせることでしょう。
季節商品を特集した棚を超え、シンボルツリーのような木の柱がそそり立つ曲がり角(↓)に辿り着くと、そこには商品紹介の動画を流すモニターが。レディスのオリジナルバッグや注目ブランドのアイテムを配したそこを右に折れれば・・・
財布やパスケース、キーケースといった革小物をTAKEO KIKUCHIをはじめ、同じブランド・同じデザインで揃えてディスプレーする棚を皮切りに、吉田カバンの人気シリーズ「PORTER MILE」や、書類・PCを運んでくれる頑強なビジネスバッグなど、硬軟さまざまなアイテムが集うメンズコーナーが広がります。
以前のお店よりも実はほんの少し狭くなったのだそうですが、明るさと開放感のせいか、感覚的にはむしろ広くなったのでは?と思うほど。しかも外周から店内を覗いてみると通路がスーッと奥まで通り見晴らしが抜群なので、自分用の革小物とバッグ→家族用のバッグ→贈りもの用の革小物・・・と、探していたモノを次々に見つけることができそうです。
移転・リニューアルに合わせて都内のお店から異動してきたという店長に、そのあたりを含めて今回のリニューアルのポイントをお聞きしたところ・・・
「以前は重厚感あるダークブラウンを多用していましたが、白壁×ナチュラルウッドに黒のアイアンでアクセントを添える軽快な内装へ変更。見晴らしのよさ・お買い回りのしやすさで言えば、通路の広さに加え、什器を低めに抑えたことも功を奏したのかもしれません」と。
そして、「お客様のご要望もあってレディスアイテムを増やしたため、トレンドや季節感をよりお伝えできるようになりました!」── そう続けた店長に促され、レディスコーナーへ。
「オリジナル商品2割・セレクト商品8割で構成される」(店長)という、サックスバー流山おおたかの森S・C店。レディスの一番人気は錚々たる人気ブランドを擁するセレクトを押さえ、路面にオンリーショップを持つオリジナルのレザーアイテムブランド、「kissora (キソラ)」なのだとか。
革のクオリティとメイドインジャパンの丁寧な作りにこだわるこのシリーズは、シンプルながら革の良さを生かした程よいデザイン性と、発色のよさに定評アリ!
コロンとした丸いフォルムと軽さが魅力の山羊革のメッシュバッグや、切りっぱなしのフラップとアンティーク調のゴールドのパーツ、そして発色の美しいシュリンクレザーの質感が魅力のミニショルダーなど、オールレザーのアイテムだけでなく、持ち手にのみイタリアンレザー「ブッテーロ」を使い、パラフィンコーティングを施した帆布と組み合わせる大人トートなども。サブバッグとしてだけでなく、メインバッグとしても大人気なのだそう。
素材を吟味し手間ひまを惜しまない日本製でありながら、上写真の3アイテムで各々およそ10,000円から15,000円という手に届きやすい価格帯。高価なブランドバッグも素敵だけれど、ためらうことなく毎日使える登場回数の多い “最愛バッグ” 候補が、ここには揃っているのです。
人気ブランドひしめくセレクトアイテムもまた、手に取りやすい価格帯で個性さまざまに揃います。中でも店長がとくにお勧めするのは、「MARGARET HOWELL idea」(↑)。
ようやく取扱いができるようになったばかりだそうで、サックスバーを含む数ある系列店でも「取扱いは少ない」(店長)と言うのですから、これは見逃せません。
さて、今年の母の日には間に合わないかもしれませんが、ギフト選びにお困りならば、kissoraやMARGARET HOWELL ideaで選ぶのもいいでしょうし、今、大人気のスマホショルダー(↓)という選択も。さまざまなタイプが揃うバッグ専門店であれこれ比べ、“ベストチョイス” しませんか?
店内を一緒に巡りながら、下段の【店長のお勧め3品】以外のよりパーソナルでディープなお勧めアイテムを、店長にお聞きしてみました。
そこでまず手に取ったのが、こちら(↓)。
2021年、令和生まれのジャパンブランド「waku」のスクエアミニバッグ。一番のポイントは、「革の弾力と柔らかさ」とのこと。そのため口開きがよく、モノの出し入れもラクラクです。
なお、どのバッグも男女の別なくお好みでお選びいただけますが、とくに「枠(waku)にとらわれない」・・・そんな想いもブランド名に込めたこちらのバッグはユニセックス。ニュートラルでクールな佇まいも魅力です。
続いて、いずれも100年以上の歴史を持つバッグメーカーより、もう2品。
オリジナルのオイルドレザーを贅沢に使用した林五を代表するプライベートブランド「FIVE WOODS」PLATEAU(プラトウ)シリーズのトートバッグ(下写真・上)と、青木鞄の定番、革に独特の陰影を施した重厚感ある「Lugard」シリーズという、ともに革使いの妙が光るアイテムをご指名です。何しろ・・・
1974(昭和49)年、東京・葛飾で創業したサックスバーの運営会社、株式会社デリカはもともと、メイドインジャパンの革製バッグにとくにこだわりを持ち、先述したkissoraなどのオリジナルブランドの商品製造も。革への造詣が深く、愛情もまた深い…そんなDNAは創業から約半世紀の時を経てなお、脈々と受け継がれているようです。
またデリカでは、各店の店長がバイヤーとしてお店の商品を仕入れる「各店仕入れ」を採用。その土地・その店ならではの、お客様の “欲しい” を反映した商品展開が自慢です。
このお店のバイヤーでもある店長の、先輩から教わったという仕入れのポリシーは・・・お客様の “欲しい” 9割に、“自分の好み” を1割盛り込むという、『1割の遊び心』。
トレンドから時代に流されない定番まで、大人のライフスタイルをサポートするバッグや小物、スーツケースが揃うこのお店に今後、新しく赴任した店長のセンスで選ぶ「欲しい機能をちゃんと備える、姿の綺麗なバッグ」が一つずつ仲間入りし、唯一無二の流山おおたかの森S・C店になっていくに違いありません。
あなたの暮らしの中のちょっとそこまでから遠方へのご旅行、贈りものなど、さまざまなシーンに欠かすことのできないバッグいろいろ。母の日と父の日の贈りもの探しに始まって、夏休みあたりを目標に、ここ数年お預けだった旅行の計画を立ててみるのもいいのでは? スーツケースも散策用の多機能バッグも、ここサックスバーに、色とりどりに揃っています♪
本館 2F
TEL:04-7178-5544