長い歴史に磨かれた品格、オーセンティックなムードはそのままに、ここ数年でグッとスタイリッシュな方向へと舵を切った、老舗「エーグル (AIGLE)」。タウンでの着用がイメージしやすくなった品々は歴史の重みに加え、先進の時代の空気を軽やかに纏っています。雨の季節にまずはアイコンのラバーブーツから、憧れブランドの世界へ足を踏み入れてみませんか?
凛として美しいこの佇まい。脛から甲、つま先にかけての優美なラインを見るにつけ、これがラバーブーツだということに今さらながら驚きます。
エーグルのショップは千葉県内に2店舗のみ。そのうちの一つ、ここ流山おおたかの森S・C店は決して広くはないものの、ブランドアイコンのラバーブーツを豊富にラインアップしています。
筒丈のあるいわゆるブーツ以外にも、脱ぎ履きしやすいオープンタイプのクロッグ (↓) や、ヘビーデューティーな環境での着用を想定した、かかとまで覆うタイプのクロッグなど、良質な天然ゴムを使って職人が手作りする様々なタイプのラバーシューズが並び、どれにしようかと決めあぐねてしまうほど。
エーグルは1853年 (日本史では「黒船来航」の年) 、フランス中部のロワール地方で創業。その頃確立した「バルカナイズ製法」(*) が欧米で浸透するなか、当初は田舎で暮らす人々や農業に従事する方々の足もとをぬかるみから守るためのラバーブーツを作っていたそう。
*バルカナイズ製法: 加硫剤を混ぜたゴムを蒸気で加熱・加圧して圧着し、しなやかで丈夫なゴム製品を作るための製法。それ以前のゴム製品は寒さで割れ、熱さで溶けるなど環境の影響を受けやすく、安定的な使用が難しかった。
後に、スポーツ、アウトドアへとシーンを拡大したことから、エーグルに「大人のアウトドアブランド」というイメージを持っている方は少なくないのでは?
最近は、ここ数年続くユーティリティールックのトレンドと、ファッション大国フランスの美意識を携えたエーグルの、歴史に裏打ちされた機能性のレイヤーが合致して、流山おおたかの森S・C店でも「お客様が若い層へと少しずつ広がりを見せている」のだとか。
こちら (↑) は店長のお気に入り、「レディース ソフトレイン2 ラバーブーツ」。トレンドの厚底ということもあり、店長自身、天候に関わらず選ぶ頻度が高いそう。
専らレインブーツとして認知されてきたエーグルのラバーブーツですが、何がいいって機能性の高さに反して大げさ過ぎないビジュアル。雨が上がってお日様が照りつけても違和感なく履くことができます。“雨の日限定” じゃない、このお洒落ポテンシャルの高さは、軽量で柔らかな履き心地以上に嬉しい特徴かもしれません。
台風並みの風雨にしばしばさらされるようになった日本で、レインブーツは必需品となりました。せっかくなら晴れの日にも履けるライトな印象のモデルが多いエーグルを、まずチェックしてはいかがでしょう? 抜群の防水性・機能性は歴史が証明していることですし。
なお、フランス本国の工場で200名ほどの職人によって手作りされているエーグルのラバーブーツには、やや個体差があり「試着は必須!」と、店長。置いていないモデルやサイズ切れの場合も「可能な限り取り寄せるので、ご相談ください!」とのことです。
170年を超える長い歴史を持つエーグルには、クラシカルなフォルムやデザインのラバーシューズが多く揃っています。そこにハッとするような個性を添えるのが、人気のセレクトショップや国内外の博物館等とコラボレーションしたアイテムの数々です。例えば・・・
▲ AIGLE × アウトドアショップ Orange (和歌山)
圧倒的な品揃えと商品セレクトのセンスでアウトドア好きを魅了する「Orange (オレンジ)」とのコラボレーションでは、「コーレイ クロッグ 別注カラー」(↑) が実現。赤みのないやや無骨なブラウンが自然との一体感を連想させます。
パッと見では気づきにくいですが、従来品よりひと回り大きいAIGLEロゴパッチを配すなど、さりげない自己主張を忘れていません。
続いては・・・
「キューガーデン」の名で、とくにイングリッシュガーデンやボタニカルアートファンに広く知られるイギリス・ロンドンの王立植物園とのコラボレーションアイテムをCheck! アースカラーをメインに展開するエーグルのアパレルに鮮やかな花々のプリントを施したクロッグやブーツで色を差せば、可憐さ・華やぎが足もとからイッキに沸き立ちます。
ご自分用のほか、趣味でガーデニングを楽しんでいるお母様やおばあ様への贈り物にしても喜ばれそうです♪
そして、ボタニカル好きの方はコチラも見逃せません (↓)。
セーヌ川左岸にある「国立自然史博物館」は植物園や動物園、図書館などを併設し、自然科学分野のコレクションを多数保管する施設。博物館のなかのパリ植物園にインスパイアされたこのコラボレーションには限定デザインのコーレイ クロッグのほか、Tシャツやトートバッグなどもラインアップしています。
白地にブラックで描かれた精緻な線画が大人っぽくて素敵です。
ラバーブーツと相性抜群のアパレルの充実ぶりは、昨今のエーグルの大きな特徴。しかも、アウトドアに耐える十分な機能を持ちながら、タウンでは今風にクールにキマるデザイン性の高さ・新鮮さまで兼ね備えています。それは・・・
2020年10月、多様な背景を持つアーティストを抱え、書籍出版などを含む多岐にわたるメディアを通じてメンズ・レディースファッションを提案するパリ発のブランド、「Études Studio (エチュード・スタジオ)」の創業者3名をアーティスティック・ディレクターに迎えたことが大きなきっかけだったそう。
2022年にはフルコレクションを発表し、以降、新たな視点でのクリエーションを展開しています。
レインブーツの次は、アクティブで軽快なポンチョを選ぶもよし、タウンで使いやすい撥水・防水機能を備えたジャケットを追加するもよし (上写真)。これからの時期活躍するライトなアウターをGetしたいところ。最下段の【ショップのお勧め3品】では、メンズ・レディース別に今お勧めのアウターを紹介しているので、そちらもぜひ!
ほか、ゆとりがあってやや丈の短いトレンドの美ラインデニムをはじめ、動きやすくてハンサムなボトムスやTシャツ、ポケットがたっぷり付いたジップアップベストなども狙い目です。
上写真をご覧ください。デニムとその背後に写り込む、微妙に配色の異なるボーダーTと、さらに棚の下段に置かれたラバーシューズの抜群の相性ときたら! これぞ、フレンチシックの極みといったところでしょうか。コーデのイメージが膨らみます。
館内通路から見て左側、白いクローゼットに並ぶのがレディース、右側のグレージュのクローゼットを満たすのがメンズ。ですが、シンプルで多機能な品々は男女の別なくクールにキマるものが多いため、そこは試着をするなどしてお決めください。
メンズサイズのジャケットを女性がザクッと羽織るのも素敵ですし、スリムな男性がレディースのジャケットを選んでぴったり目で着用するのもアリ。お好みで。
雨の季節だって、天候を気にすることなく出掛けたい!・・・ならば、ますますカッコよくなったエーグルへ。地球とともに生きるすべての人の「快適」と「お洒落」を叶えてくれる、名品ラバーブーツや機能が詰まったお洋服、何よりアクティブなライフスタイルを手に入れて♪
※撮影は2024年4月下旬のため、掲載商品は品切れの場合がございます。
本館 2F
TEL:04-7128-8233